失神外来
失神外来
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失神とは、脳全体に十分な血液が供給されなくなるために、一過性に意識を失う症状を言います。湿疹は突然起こり、倒れたりするものの、一過性であり、速やかに自然に意識が回復することが特徴です。めまいやふらつき、吐き気、目の前が暗くなるなどの前駆症状を伴うこともあれば、伴わないこともあります。
日本では、年間約80万人が失神を理由に病院を受診しています。失神の発生率は年齢とともに増加しています。ただし失神が起きても病院を受診しない患者さんもいるため、実施に病院を受診する患者さんよりも多くの方が失神を経験していると言われています。
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前駆症状(浮動感、悪心、発汗、視力障害など)を伴うこともあれば、伴わないこともあります。このような症状が失神前後の状況は、失神診断の重要な情報となります。
失神前駆症状は、失神に至る寸前の状況を指す表現として使用されますが、真の失神の前駆状態であることもあれば、非特異的な「めまい感」を表現することもあります。
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失神は通常、意識を失っている時間が数秒から数分と比較的短く、後遺症を残さないことが多いため、軽視されることが少なくありません。
しかし失神が起きた時の場所や状況によって、転倒による外傷、入浴中に失神して溺れてしまう、運転中の失神で交通事故を起こしてしまうなど危険な場面があります。また突然死に至る心臓の病気が隠れていることがあるため、循環器などの専門医の診断を受け、原因を正確に把握することが大切です。
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長い時間にわたって立っていた時や興奮した時、疼痛や睡眠不足、精神的ストレスなどをきっかけに失神することが多く、そのきっかけが分からないこともあります。しかし、怪我をしなければ、生命にあまり影響がなく危険性の低い失神です。これを「血管迷走神経性失神」と言い、失神の原因としては最も多いものとなります。他にも、ある特定の状況(排尿、排便、咳嗽、嚥下、など)で発生する「状況失神」や頸動脈洞過敏等で発生する「頸動脈洞性失神」があります。
立ち上がった直後に失神します。神経疾患(自律神経機能不全)や脱水、降圧薬や利尿剤等の薬剤の影響による原因が考えられます。
不整脈や心臓の弁膜症等、心臓に関わる様々な理由で失神します。徐脈性・頻脈性不整脈が原因となることが多く、心臓突然死の原因となるため、早期の診断と治療が必要になります。
失神は色々な病気が原因で起こりますが、脳血管疾患(脳梗塞・脳出血、一過性脳虚血発作(TIA)など)による失神は少ないと言われています。
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失神は、診察時に症状が消えていることが多いため、まずは既往症や前駆症状、意識消失時間などの意識消失時の状況(体動や体位、睡眠不足やストレスの状況、など)についての詳細な問診を行います。正確な情報が多いほどより確実な診断につながります。従って、患者さんには「医師が知りたいポイント」を予めご家族や周りの方に教えてもらい、失神が起きた際の状況を患者さんが把握し、医師に説明できるようにしておくと良いでしょう。
初めての失神かどうか、再発の場合はその頻度前駆症状の有無、頭がくらくらするようなめまい、動悸・ふらつき感、胸痛、目の前が暗くなる、腹痛、吐き気、気が遠くなる、冷や汗、失神時の状況(運転中、食事中、排尿時や排便時など)、失神時に介護した人の証言(持続した時間、痙攣の有無、開眼していたか閉眼していたか、外傷など)、既往症(これまでにかかったことのある病気、特に心臓の病気)、突然死の家族歴や、本人の失神歴、薬剤の服用(特に降圧薬・利尿剤・抗不整脈薬など)、飲酒や睡眠不足、ストレスなどを問診します。
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心電図を記録しながら頸動脈をマッサージすることで、頸動脈洞過敏が失神の原因(徐脈や血圧低下)かどうかを調べます。通常、ヘッドアップチルト検査台で受動的立位時に施行する方が陽性率は高いと言われています。
ホルター心電図、体外式ループレコーダー(ELR)、植込み型心臓モニタ(ICM)などで長時間にわたって心電図を記録し、不整脈の有無を調べます。24時間のものから数年のものがあり、発作の頻度により選択されます。失神時の心電図記録が直接得られれば診断根拠になりますが、同時に血圧低下を来していることも多いため、心電図記録のみでは診断が出来ないこともあります。
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主に生活習慣の改善やトレーニング治療などによる治療を行います。
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原疾患の治療を行うことが重要です。徐脈性不整脈が原因必要に応じて、心臓植込み型ペースメーカによる治療が選択されます。
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現在様々な原因で失神している患者さんの受け入れ先がありません。そこでクリニックで出来ることをまずは提供したいとの思いで、不整脈専門医の立場から失神の精査を行い、患者さんの不安感を取り除くことができれば一番の理想です。ぜひ一度ご相談に来てください。